FC2ブログ

5. 結論 文字的に見ると「卑弥呼」は「日女子」で「日孁」であるから「天照大神」である

5. 結論 文字的に見ると「卑弥呼」は「日女子」で「日孁」であるから「天照大神」である

以上、1から4までの考察を総合すると「卑弥呼」という当て字は楽浪郡から来た使者が「日女子(ヒメコ)」等の名を聞いて音写したものであり、従って卑弥呼が天照大神であることの可能性はかなり高いという結論になる。
スポンサーサイト



卑弥呼は天照大神である 4.中華文明における漢字の役割と音写の特徴

4.中華文明における漢字の役割と音写の特徴
中華文明における外国語の音写の特徴について若干述べる。

① 漢字の特徴
ア.中華文明の最大特徴の一つが「漢字文化」である。
イ.中華文明では、象形文字としての漢字を最大限に使い、広い範囲に広がる話し言葉の通じない漢民族や異民族間の政治・商業活動を行った。
ウ.象形文字である「漢字」の利点は目で見て意味を共有できることであり、音を表すことの効用は二次的であった。
エ.話し言葉と離れた象形文字の特徴をよく残しているので地域間だけでなく、数千年を経て話し言葉の発音が全く違ったものになった今の中国人でも古代の文献を比較的容易に読み意味を理解することができる。
オ.一方で現代の中国ですら、多くの地域間では、字を介さない話し言葉だけの交流は不可能である。
カ.現代の中国では外国人の名前の当て字は大陸中国と台湾、香港で違う場合が多いが、発音は漢字により左右されるので中華圏では同じ人が三通りの名前を持つことも少なくない。
キ.外国人の名前に当て字する場合は、その外国人の名前の発音を聞いて当て字を決める者の出身地・文化程度、時代に左右される。

② 「卑弥呼」の音写借り字について
ア.「卑弥呼」は『三国志・魏書・東夷伝・倭人条』に初出する固有名詞である。
イ.「卑弥呼」は倭国へ赴いた魏の使者が現地で聞いた音を筆写したか、倭国へ行く前に倭国の使者が楽浪郡に来た時に楽浪の役人により筆写されたか
ウ.「卑弥呼」が倭国人により自ら使われた感じではないことは明らかである。
エ.「日女子」と倭人が既に書いているのを、漢人役人がかってに「卑弥呼」と書き換えることは、①のア.の特徴からすれば別人となる恐れがあるから一般的にはしない。
カ.戦国時代、両漢、魏、晋と朝鮮半島北部は漢民族の住地で直轄郡も長期で置かれたので、当然土着の漢人も多く、文字に詳しい者も少なからず居たのは間違いがない。
キ.倭人、特に大和人が初めて漢字を取り入れたのは朝鮮半島在住の漢人からであったのは間違いがない。
ク.卑弥呼の時代の比較的近い後に、「卑弥呼」と当て字した楽浪郡の役人とほぼ同じ文化背景・漢字知識を持つ半島在住漢人の帰化により漢字を導入した。
ケ.ク.の継続形が万葉仮名であるから、万葉仮名の漢字の借り字法と魏晋の楽浪郡使者の当て字法が近い可能性は大きい。

3.「ひみこ」「ひめこ」の万葉仮名

3.「ひみこ」「ひめこ」の万葉仮名

万葉仮名とは、奈良時代の日本語の発音では現代語でキ・ヒ・ミ・ケ・ヘ・メ・コ・ソ・ト・ノ・ヨ・ロとその濁音ギ・ビ・ゲ・ベ・ゴ・ゾ・ド及びエとされる発音がそれぞれ二種類ずつあり、古事記ではさらにモにも二種類あったのを、当時、漢字で音写したものである。その区別は、甲類、乙類と呼ぶのが慣例である。

「ひみこ」と「ひめこ」という音の万葉仮名を下に列挙する。

■「ひ(Fi)」の発音に当てられている万葉仮名
甲類・・・比、①、檜、氷、必、相、飯、会、埿、負、賓、旱、②、嬪、臂、妣、合、引、息、土、原
乙類・・・非、悲、火、干、斐、飛、樋、乾、肥、嚏、鳴
※「 ひ(Fi)甲類 」殆どが比か日である。
■「み(mi)」の発音に当てられている万葉仮名
岩波書店 日本古典文学大系『万葉集一』の「奈良時代の音節及び万葉仮名一覧」を参考にして甲類と乙類に分類した。
甲類・・・③、美、三、御、④、水、皇、海、視、民、臣、看、観、網、監
乙類・・・未、身、廻、實、尾、箕、味、轉、微、壽
不明・・・続
■「め(me)」
甲類・・・売、⑤、⑥、馬、咩、妻、面、妻、牝、婦、謎、陰、雌、咩、⑦(日本書記)、綿、妃、妾
乙類・・・米、目、将、梅、眼、雨、晩、迷、息、昧、毎、妹、昧、天
■「 こ(ko) 」の発音に当てられている万葉仮名
甲類・・・⑧、古、兒、故、孤、⑨、庫、篭、祜、粉、胡、蚕、姑、枯
乙類・・・許、己、来、木、巨、去、樹、忌、高、興、虚、居
■「 を(wo) 」の発音に当てられている万葉仮名
乎、⑩、緒、矣、遠、尾、⑪、雄、男、麻、袁、越、怨、絃、(為)

ア. ①日、②卑は共に「ひ(Fi)」(甲類)である。
イ. ⑥女、⑦孁は共に「め(me)」(甲類)である。
ウ. 「見」は「み(mi)」(甲類)と「め(me)」(甲類)の両方にある。
エ.  ⑧子と⑨小は共に「こ(ko)」(甲類)である。
オ. ア.により「卑弥呼」の「卑」と「日女」の「日」は同じ発音であることが分かる。
カ. ウ.に「見」は「み(mi)」(甲類)と「め(me)」(甲類)の両方にあることから、④弥と⑥女、⑦孁の間接的な親縁性が予測できる。
キ. エ.に ⑧子と⑨小が共に「こ(ko)」(甲類)にあり⑩小と⑪呼が「を(wo)」に共にあることから、「子」と「呼」の間接的な親縁性が予測できる。

【小結】
以上の(ア)から(キ)を合わせて考察すると「卑弥呼」と「日女子」との間には発音的な親縁性があると結論づけることができる。
※上記の万葉仮名から古記では地位のある女性を「比売」とするが「日女」と全く発音が同じであることがわかる。 

2.「天照大神(あまてらすおおみかみ)」の日常の呼び名は「日女子(ひるめのこ・ひめこ」

2.「天照大神(あまてらすおおみかみ)」の日常の呼び名は「日女子(ひるめのこ・ひめこ」

①「天照大神」系統は記紀等の正史や伊勢神宮等の官社が主で、「おおひるめ」「大日靈」「大日孁女」「大日女」系統は記紀以外にも全国の神社で用いられていることから人々の間では「おおひるめ」であったことが推測される。
②「孁」は中国の漢字には無く日本製の字であるが、「霊」の古字に「女」を合わせたもので神聖な「聖なる女性=巫女」を指すものだが、中国文化には無い概念であったので、特に漢字を創作する必要があったと考えられる。
③「天照」は個人名ではなく、太陽に代表される正義・公明正大・豊作・希望・明確・快活・健康な人・土地・行為に付けられる最大尊敬の冠詞・形容詞・代名詞で、「みこと」「むち」は実在の尊い人に対する尊称であるとも考えられる。
④縄文時代遺跡から非常に数多く出土する土偶が女性を模ったもので宗教的な行為に関わるとされていることから考えると弥生時代も女性の宗教的権威が存在したことは大いに考えられる。
⑤『三国志・魏書・東夷伝・倭人条』には分裂した倭国が鬼道を行う女性の「卑弥呼」の権威によって統一されたとあるように、3世紀ころの日本中の誰もが認める女性の司祭者の権威があった。

【小結】
以上①から⑤を合わせて考察すると、「天照」というのは形容詞的なもので名と言うか尊称と言うものは「日女之命(ひるめのみこと)」等であったと考えられる。

卑弥呼は天照大神である 1.「日女子(ひるめのこ・ひめこ)」「日孁女(ひるめ)」について

1.「日女子(ひるめのこ・ひめこ)」「日孁女(ひるめ)」について

(1)「天照大神(あまてらすおおみかみ)」の様々な別名
天照大神は非常に多くの別名で呼ばれてきたが、以下に記すように、大きく分けて三種になる。

①「天照大神(あまてらすおおみかみ)」系
「天照大神(あまてらすおおかみ)」『日本書紀』
「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」『古事記』
「天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)」伊勢神宮
「皇大神(すめおおかみ)」伊勢神宮
「天照坐皇大御神(あまてらしますすめおおみかみ)」伊勢神宮
「天照坐大神(あまてらしますおおかみ)」

②「日女子(ひるめのこ・ひめこ)」「日孁女(ひるめ)」系
「大日孁貴神(おおひるめのむちのかみ)」『日本書紀 上』
「大日女尊(おおひるめのみこと)」兵庫県「大日女尊神社」
「大日靈(おおひるめ)」石川県「大日靈神社」
「大日女(おおひめ)」「岐阜県大日女神社」
「天照大日孁女神(あまてらすおおひるめのかみ)」
「天照大日孁女尊(あまてらすおおひるめのみこと)」
「大日孁貴/大日靈賣(おおひるめのむち)」
「大日孁尊/大日靈尊(おおひるめのみこと)」
「天照日女之命(あまてらすひるめのみこと)」
「天照孁女貴(あまてらすひるめのむち)」

③その他
「撞賢木厳之御魂天疎向津媛命(つきさかきいつのみたまあまさかるむかつひめのみこと)」
「若一王子(にゃくいちおおじ)」
プロフィール

bokudoart

Author:bokudoart
 幼少より絵を描く事、中国や北方・中央アジアの歴史が大好きであった。大学を卒業し会社勤めのあと中国の美大で水墨人物画を専攻し美術史専攻の大学院にも進み中国の古文献読破に数年間没頭した。以来、約二十年画家・美術団体代表として活動中。中国での生活で、今後の世界における日本の果たすべき歴史的役割を明確に知った。
 1万年以上途切れることなく続いた縄文文化に根差した日本という国の文化の素晴らしさを日本人は自覚し世界にそれを広めなければならない。青学大卒、南京芸大院修

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる